記憶喪失の体験
私は記憶喪失を体験したことがある。
それは結構最近でまだ6か月前のこと。
私は仕事の作業中に高所から落下し、頭を打った。
その他には右肩、右ひじ、右腰、右ひざの打撲。右足首の捻挫。左手首の骨折、左人差し指の突き指。
頭を打った直後は少し意識がって、そのあとは気絶したらしく、救急車で運ばれた。
私の場合、自分自身では意識がないのに歩いたり、病院の医師と話をしたりできていたらしい。
だが、医師から住所をきかれると、現在住んでいる住所ではなく、ひとつ前の住所を答えていた。
意味もなく会話し、ケラケラと笑っていたらしい。今思うと夢の中にいる感覚に近い。
また、「落ちたのか?落ちたのか?」と、同じ質問を繰り返していた。
その日は家に帰り、自宅で眠った。
その夜、突然頭痛がして病院に向かった。病院でもまだ意識ははっきりせず夢の中のよう。
病院ではCTやら撮ったらしいが異常は見られず帰宅。
帰宅途中の真夜中に大きい地震が来たのを覚えている。
地震をきっかけに友人や弟からLINEが来た。
名前を見てすぐに誰なのか、顔を思い出せなかった。その後5分くらい考えて思い出すことができた。
ここで友人や弟の顔が思い出せた。ということから夜中にあった頭痛は脳が修復されて活動を始めたところだったのだと思う。そのあとは順調に記憶が戻ってきていた。体と頭が少し発熱していたように思える。
脳の記憶とは
脳の記憶とは、今見ていることをすぐに記憶できているわけではない。
脳には微弱な電流が流れている。例えば今の状況は記憶として脳に記録(定着)されるまで4~5分かかる。頭を打ち付けた瞬間より前、5分前の記憶は脳に記録されていないため、そもそも思い出すことができない。記憶喪失というよりは記録失敗みたいな感じに捉えられる。その瞬間の前後の記憶がすっぽりと無くなっていることになる。
やっておけば良かったと思ったこと
記憶が無くなるほどの衝撃(脳震盪)を頭に受けて、当たり所が悪ければそのまま死んでいたかもしれない。そう考えたとき、やっておけば良かったと思うことがある。
- 各種のパスワード引継ぎ
- 遺言状の作成
- 今まで我慢してきたこと
・[パスワードの引継ぎ]はPCやスマホのログインパスワードはもちろん、株や仮想通貨取引を行っている人は紙にメモを残しておくと遺族によって処理してもらえる。自分が死んでしまって、遺族が気づいたころにはものすごい損失が出てしまっていたなんてこわい話です。
・[遺言状の作成]死んだ後の資産をどうしてほしいか、だれに託すか遺言状として残しておくことが大切だと感じた。私はそれほど大きな資産はないが、葬式は恥ずかしいからやらないでほしい。とか書くと思う。死んだあとじゃ恥ずかしいとかも関係ないか。
・[今まで我慢してきたこと]死ぬ思いをしてからベッドで体の回復を待っている間、やりたいことがたくさん思い浮かんできた。海外旅行、乗りたかった車に乗る、疎遠になった友人に会うなど。生きていればすぐにでも実行に移せそうなことだが、死んでからでは何もできない。そう思うと後悔ばかりが残ってしまう。やりたいことやったもん勝ち。
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